【読書日記】ヨガを科学する ウイリアム・J・ブロード著
ヨガを科学的に解明する
ヨガを教えている1人として気になって読んだ本「ヨガを科学する」。
ヨガの効果と危険に迫る科学的に切っている。
ヨガのこれまでの歴史背景、色々な効果や危険性など
指導にする際に参考になりました。
私が特に気になったのは下記の3点。
①ヨガの決定的な特徴
身体、心、そして代謝全体のペースを落とし、平穏を促すことが可能。
19世紀以降の科学者が立証。
②有酸素性能力は?
ヨガは心身にとって極めて有効ながら、有酸素性能力には全くと言っていいほど効果がない。
代謝率や心拍数の増加とは関係ない形で主要な効果が生じる可能性がある。
身体のフィットネスに関する領域を除くとなっている。
③インスピレーションを与えるヨガの威力
ヨガは心理的な緊張を解き放ち、心を穏やかにするという作用に起因する。
長い間、多くの芸術家が物事の本質を観るために静けさを求めてきた。
静寂により、物事に対する別の見方が可能となる。
最後に感じたこと
伝統的なヨガの実践で到達点の一つ、サマーディ”としての超自然的な至福。
本書および科学界の長年の研究は肝心な点として
”超自然的な至福は、ニューロンや神経伝達物質の発火に始まり、ホルモンや脳波の急増を伴うものである。”
また、著者のウイリアム・J・ブロードさんはヨガの科学について、
”ヨガの科学が真実として実証されるとしても、科学という分野は本質的に全容を解明できるものではない。ヨガの真実の多くは、明らかに科学の真実を超えている。”
これを読み終えて、ヨガの現代の科学的な解明も必要性を感じました。
しかし、伝統的なヨガの世界観、科学を超えた領域やスピリチュアリティの領域を
今後バランスよく学んで実践し体感していきたいと思いました。
今の時代を生きる人のために必要なヨガとは何かを考え、
ヨガの世界観や効果・効能を伝えていける指導者になれるように。
ヨガの実践者もそうじゃない人もおすすめの良書です。是非!!